Introduction of Laboratory 講座の紹介

教授挨拶

久留米大学 血液・腫瘍内科は、2005年末に設立され今年で19年目となる教室です。
初代教授 岡村孝先生を始めとする教室員の尽力で、臨床、研究、教育において、筑後地区で確固たる地位を占めるまでに発展してきました。私は、2009年から久留米大学に勤務し2014年、主任教授に就任しました。

血液内科領域の治療は大きく進歩し、薬剤治療のみならず、造血幹細胞移植はごく普通の医療として、定着しています。
多くの白血病患者さんを治すこと出来るようになり、病気に苦しむ患者さんを治したいという気持ちで医者になった私にとって、とてもやりがいのある分野です。
一方、白血病は治っても、治療や移植の副作用により、患者さんのQOLが損なわれることが少なくありません。復学、復職、妊孕能の保存などが、とても重要な問題となってきました。
単に病気の治療をするだけでは患者さんに最良の医療を提供することは出来ません。一人一人異なる患者さんの病状、社会的背景などに配慮しつつ、患者さん本位で最善の医療を行い、患者さんおよびその家族から信頼かつ尊敬される、確固たる信念を持つ医師を育てたいと思います。
そして教室員には、患者さんを丁寧に診療することで生じる臨床的な疑問に答える研究を遂行できる医師に成長して欲しいと願っています。血液疾患だけでなく併存疾患、合併症の治療を通して、疾患ではなく患者さんを診療することで、優秀な内科医として成長することが可能となります。
患者さんを治療する喜び、病気に打ち克つことが出来ない悔しさ、医学的疑問を解決する快感、を実感でき充実した医師生活を輝かしい未来のある若い教室員が送れる、明るく朗らかな教室を目指しています。

2019年 9月 7日
長藤 宏司

スタッフ紹介

2005年 12月
久留米大学医学部内科学講座血液内科部門設置・講座開設
初代岡村孝主任教授就任
2006年 4月
久留米大学病院血液内科病棟開設(旧東4階病棟)
2009年 7月
久留米大学医学部内科学講座血液・腫瘍内科部門へ講座名変更
2010年 10月
久留米大学病院本館14階血液・腫瘍内科病棟に移転
2014年 4月
久留米大学医学部内科学講座血液・腫瘍内科部門
二代長藤宏司主任教授就任
2018年 4月
血液・腫瘍内科講座 新医局 病院北館 5階に移転

初代教授のご紹介

初代教授
初代教授 岡村 孝 教授(在職期間:2005年12月~2014年3月)

1967年(昭和42年)に九州大学医学部を卒業後、同大学第一病理学教室大学院に進まれ、線溶阻止因子であるplasminogen activator inhibitor(PAI)を分離・同定された。血栓症に関する病理学的研究により、昭和53年ベルツ賞を授与された。1982年(昭和57年)The University of Texas Health Science Center at Dallasへの留学を経て、九州大学第一内科で血液凝固に関わる研究を精力的に行われた。1992年(平成4年)九州大学第一内科講師、2001年(平成13年)久留米大学第二内科助教授を経て、2006年(平成18年)久留米大学医学部内科学講座血液内科部門に就任された。以後、初代教授として、学内外で臨床、研究、教育に尽力され当講座の発展に寄与された。

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